ゲームを完成させるには
※本記事は別の場所で書いた記事をほぼそのまま載せていますので、内容が内輪向けなところがあります。ご了承ください。
※大学のゲーム制作サークルメンバーに向けての記事です。
ゲームを完成させるにはどうすればいいのか。
簡単です。
「ディレクターとプログラマーがちゃんとコミュニケーションをとる」
これだけです。
うちではディレクターがおらず、企画が実質のリーダーになることが多いので、企画とプログラマーがしっかりコミュニケーションをとるべきです。
完成度を問わないのであれば、絵や音がなくとも最低プログラムさえ動けばなんとかなります。
これまでおおよそ7つのゲームをチームで制作してきましたが、そのうち4つ完成して3つポシャッた経験から得られたものです。
企画のときもあればプログラマーのときもありました。
ここからは企画サイドとプログラマーサイドの両方から、より細かく見ていきます。
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▼企画サイド
プログラマーは大抵コミュ力が低いので、企画は相手に気を配りつつ細目にケアしてあげましょう。頑張ったらいっぱい褒めてあげましょう。
プログラマーは無精者です。報・連・相を怠ります。
進行が遅れているならまだしも、報・連・相すらしなくなってきた場合は企画崩壊の序章です。
時間をとって理由を聞いてみましょう。
報告はないけれど、プログラムの実装は進んでいる、なんてことは日常茶飯事だったりします。また、内部の構造をきれいに作り替えていたりして、はたから見ると全く進んでないけれど実は重要なことをしていることもあります。
全く持って面倒くさいですがそういうものだと思ってあきらめましょう。
もちろん、ただ単にサボっているだけのときもあります。
話し合いの際は、企画側に問題がないか優しく聞いてみましょう。
プログラマー側から自発的に何か文句を言ってくることはあまりありません。
そういう生き物だからです。
プログラマーがあんまり無茶苦茶なことを言っているようなら怒っても大丈夫です。
聞いてるのに全然何も言ってくれないときも怒って大丈夫です。
アメとムチで接すると効果的です。
▼プログラマーサイド
プログラムが何かしら進んだなら、積極的にチームメンバーに公開しましょう。
メンバー(特に企画)は基本的にプログラムの進行について常に不安がっています。
いくら絵やシナリオが完成していても、プログラムがなければ動きませんので仕方ありません。
素早く作って公開すると予想外の仕様が増えたりしますが、面白いゲームを作るためと思って諦めましょう。
ただ、プログラミング自体の性質上、プロジェクト始動段階はほとんど動くものが見せられず、後半に差し掛かってからようやく見せられるものが増えていくのが常だと思います。
出来れば企画もある程度プログラミングのことを理解しているといいですが、なかなか難しいので、今やっている事が今後どう繋がるのか企画側にきっちり説明しましょう。
また、プログラムをやる人は概して頑固だと思いますが、本当にきつかったら意地を張らずに企画に相談しましょう。
実体験として、半泣きのメールを企画に送ってそこから励ましてもらったりして何とか持ち直したことがあります。
助け合いの精神が大切です。わざわざ苦労するためにチームで制作してるのですか?
一方で、企画は結構無理なことを平然と言ってくるので、無理なものは無理と言いましょう。
制作の経験が少なくて作れるかどうか判断できないのであれば、先輩に聞いてみたりgoogle先生に聞いてみたりしましょう。二つ返事で了承しないように。
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プログラマーに限らず、企画に口を出すことはどんどんやりましょう。
ゲーム企画というのはチーム全員で作り上げるものです。
仕事なら別かもしれませんが我々は趣味で作っているのです。
企画側はオレオレで進めすぎてはいけません。士気が落ちます。
最終的に面白いものができればみんな幸せになれます。
その一方で、最終的な「決定権」を誰が持つかは予め一人だけ決めておきましょう。
リーダーは(たとえ女でも)男らしくバシッと決めましょう。
その際、ちゃんと理由を述べましょう。
企画をやる人にとって必要不可欠な資質は、「コミュニケーション能力」と「論理的思考力」の2つと思っていいです。
特にプログラマーは論拠のない意見にあまり耳を傾けません。
何も言ってこなくても心の中で不満に思ってる可能性が高いです。
ともあれ、企画は誰もが憧れるかっこいいリーダーになるのが!一番です。
みんなが「こいつなら大丈夫だ」と信頼してついてきてくれるように努力しましょう。
ではではよいお年を。